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「夕間暮れのうた」〜アートにエールを!参加作品〜

私の曲「夕間暮れのうた」の動画が東京都のアーティスト支援事業「アートにエールを!」にて配信されました。

https://cheerforart.jp/detail/5807

この歌は、私が毎年開催してる「まみのなつまつり」のテーマ曲でもあり、たきたひなこさんが作詞してくださいました。
昨秋、パーカッションの石川智さんと同録で収録。アルバム『素敵な出逢い』に収録されてます。

丁度、コロナ禍で自粛に入った4月初旬、切り絵作家の米丸歩さんとメールでとやりとりが始まり、この動画制作を温めてきました。


歩さんの美しい切り絵を軸に、中学時代にお世話になった美術の先生=故・八田淳さんの”ひまわり”と”ほおずき”のクレヨン画、八田さんがブラジル滞在中に宿の壁に描いた鯉のぼり、75年前、ビルマで戦死した祖父の絵手紙の”祈りの絵”、
そして”夕間暮れ”、”笑顔”の写真をコラージュ。ディレクションは私、デジタルアートと動画編集は歩さんが担当。
冒頭の”ひまわり”の絵を最後には”ひまわり畑”にしてしまう等・・・
歩さんのセンスがキラリっと光っています。


写真を提供してくださった寺沢龍二さん、TOMAさん、弟のMatt、
そして写真使用を許可してくれたみなさまに感謝します。

パーカッショニストの安井源之新さん、音楽仲間の藤木和人さんの笑顔も出演!
後半に出てくる、人吉の球磨川の夕間暮れ(寺沢さん撮影)もご覧ください。


今年の夏は、全国各地のお祭りも「まみのなつまつりVol.7」も中止になりましたが、
来年の夏はコロナが収束して、お祭りができることを祈ってます。
 

米丸歩さんのメッセージも転載します。ぜひお読みいただけたら幸いです。


スクリーンショット 2020-09-24 10.42.35.png


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〜米丸歩さんのFBより転載〜



ピアニストでありボーカリストであり、そして作曲家でもある石塚まみさんとコラボレーションして動画を創作しました。今回私は切り絵とデジタルアート、動画編集で関わらせていただきました。

 そしてこの動画、都の芸術家支援プロジェクト「アートにエールを!」で採用いただきまして、先日公式ホームページで配信されました。

是非是非、皆さんにご視聴いただきたいです。

 石塚まみさんの『夕間暮れのうた』という素晴らしい音楽作品に、まだまだ作家としても稚拙な私なぞが私なぞが動画制作しちゃってよいのかしら…?(なにせ動画についてはペーペー)と春夏と何度も頭によぎりながら、まみさんとメッセのやりとりで背中を押してもらって、とうとうつくりあげることができました。

 この『夕間暮れのうた』に関われたことは私の人生にとって大変得難い経験になったと思います。 

 都のホームページのアーティスト紹介の部分をみると、昔から私を知っている方は「寝たきりの自宅療養…?おや?なんのこと?」っと思われるかもしれません。
 殆ど人に話したことがなかったのですが、7年前、胎児の心肺確認後しばらくして出血がはじまり10日ほどほぼ寝たきりの生活をしました。夫はアメリカ出張で自宅におらず、実母は栃木で離婚調停の最中に膝前十字靭帯を損傷して、さらに胸に腫瘍がみつかったりと見事にゴッタゴタでとてもではないけれど頼るわけにもいかず、母の元にかけつけられない状態に遣る瀬無さを感じつつ、独りひっそりとベッドで横になり、ただただ流れゆく血を感じながら何もできないその時の自身と、そして今までの自分の人生そして系譜について反芻しました。
 結局、生まれることのできない命でしたが、一時でも存在した命と、この経験に何か意義を見出したいと思いました。ドクターから日常生活へもどる了承をいただいたあと私は仕事の傍ら、人生でそのままにしてしまったものや気になっていたものに手をつけていきました。その中にあったものがピアノと切り絵です。
 まみさんとの出会いはピアノとコードをつかった弾き語りを習いにいったのがきっかけでした。切り絵は、母と自身の体験から、体が動かなくなっても手さえ動けばその場でできる何かを持ちたいと思いはじめました。

 7年の月日が経った今、声優の仕事とは別に切り絵の仕事も請け負うようになってきました。
 そして今回、石塚まみさんとコラボレーションするに至っています。当時はどれも辛い出来事でしたが、今振り返るとあの時がなければ今の自分も、そしてこの作品も、そして現在の生まれてこられた子ども達も存在していないと思います。
 "前向きである"ということは時として大変に困難なことではあるけれど、希望を胸に歩み続けていればきっと何か素晴らしい出来事につながっているのだ…と、そう思わせてくれる月日でした。
 この動画もまた私の人生に於いてその教訓を象徴してくれる作品になったと思います。

 今回動画を作るにあたり今は亡き二人の男性の生前の作品(画)を使用させていただきました。
 一人はまみさんの祖父・後藤一味さん、一人はまみさんの恩師であり美術家でもある八田淳さんです。
 後藤一味さんは第二次世界大戦中に戦地ビルマから愛する家族にむけ何枚もの絵手紙を送りつづけました。動画の後半部に女性が手を合わせている画がその中の一枚です。過酷といわれたビルマ戦地から送られてきたとは思えないほど穏やかな画です。私はこの絵をみるたびにつけ考えさせられます。全くそれまで絵を描くようなこともなかった一市民の彼が、どんな思いでこの絵を戦地ビルマから家族へ送り、どんな思いでビルマで散っていったのだろうかと。
 これ以上わたしが語るとチープになってしまうのでどうか絵をご覧になった皆さんに何かを感じていただきたいなと思います。
 そして八田淳さん。動画の冒頭テロップのひまわりやほおずきの力強いクレヨン画、後半部の鯉のぼりの画は彼の作品です。彼が描いた子ども達の白黒ペン画もカラーの切り絵におこしたり、ひまわり畑をつくってみたりと、大変に遊ばせていただきました。世界中を旅しながら作品を作ったという自由奔放な彼とも私は生前お会いしたことはありませんが、彼らの作品をなぞるなかでその魂にふれているような、触れ合っているような不思議な気持ちになりました。
 このような出会い方や化学反応があるのだとしたら、やはりものを作ったり表現をすることは誠に尊きことと思えます。

写真を提供いただいた皆様、素敵な笑顔を提供いただいた皆様にも感謝いたします。

 そして最後に、この美しい音楽に素晴らしい詩をのせて下さった、たきたひなこさんの詞より引用させてください。

 先行きのみえない薄暗い時が続いている世の中ですが、この暗がりのあとに「みんなで一緒につくった『とびきりの祭り』」が待っていることを願っています。

米丸 歩



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「アートにエールを!」に参加しました

東京都のアーティスト支援事業「アートにエールを!」というプロジェクトがありますが、写真家で音楽ライター・渡部晋也さんの映像作品が選ばれ配信中。その中で私は”音楽”で参加しました。

使用された楽曲は2012年収録の「素敵な出逢い」と、今年リリースしたアルバム『素敵な出逢い』に収録した「落ち葉のワルツ」〜Waltz of the fallen leaves〜。

「素敵な出逢い」という曲は9年前にNYを訪ねた時、
素敵なブラジル人ミュージシャンとの”出逢い”に感動して生まれた曲。
渡部晋也さんとは、10年前に国際交流基金の東南アジアコンサートツアーでご一緒して以来ですが、NYで撮影したモノクロ写真と、NYの出逢いから生まれたこの曲のコラボ・・なんとも不思議な気持ちに包まれ、素敵なシンクロです。


「落ち葉のワルツ」は、近所の”桜坂”の秋の風景を描いた曲。

これもまた映像と溶け合ってて不思議・・。


これを観てると、またNYに行きたくなってしまします。




ぜひ、ご視聴くださいませ。



スクリーンショット 2020-09-08 16.46.01.png


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