『ピアノ調律師』 M.B.ゴフスタイン
12月7日(木)
中井貴惠さんの朗読と私のピアノによる「おとな絵本の朗読会Vol.1」から3週間。あの感動のステージ&放心状態からやっと平常心に戻ったので、思いを綴ってみます。
貴惠さんとの
共演は6年ぶり。今回は貴惠さんが翻訳された『くるみ割り人形』と、私が大好きなアメリカの絵本『ピアノ調律師』の2作を共演。
『ピアノ調律師』という本は、以前、名古屋在住のお客様からプレゼントしていただいた絵本。M.B.ゴフスタインさんの絵と物語がとても心に沁みて、ずっと大切にしていました。まさか中井
貴惠さんの朗読と共演できる日がくるとは想像もしませんでしたが、秋からリハーサルを重ね、曲を書き、初演できたことに感謝です。
貴惠さんの朗読は、まるでそこに登場人物が降りてきたかのような...とても深みのある声と語り。共演しながら、宇宙に飛んでゆくような瞬間を感じます。当日のピアノは、私が幼少の頃からお世話になってる調律師の伊藤力生さんに調律していただき、安心して演奏に集中できました。
もう一つ嬉しかったのは、この絵本をくださった中川友厚さんが、名古屋からかけつけてくださったことです。終演後に再会したとき、感動で言葉になりませんでした。彼女がいなければ『ピアノ調律師』の初演はなかったのですから・・・
あれから3週間。
「来春、ゴフスタインさんに会いに行きたい・・・」
っと夢を描きながら、このブログを書いてたら、”ゴフスタインさんが12月20日に他界された”との訃報が届きました。
なんだかとても淋しいけれど、
『ピアノ調律師』を通して、ゴフスタインさんという素晴らしいアーティストと出逢えたこと、中井貴惠さんと初演できたことに大きな意味を感じます。
そして、これから貴惠さんと共にいろんなところで、『ピアノ調律師』を発信できますように!
マリリン・ブルック・ゴフスタインさんのご冥福をお祈りします。